『美容は自尊心の筋トレ』の意外な内容
本記事では、『美容は自尊心の筋トレ』の一部内容や、感想をお伝えします。
美容本だと思って読んでいたら、美意識やもっと根幹の見方・生き方に関する深い洞察でした。
長年積み重なって凝り固まった美的感覚に対する気づきと、今日から始められるハウツーの両方が味わえる本です。自己肯定感が低い自覚がある人も、ない人も、男女問わずぜひ読んでいただきたいです。
本記事の目次
こんな人におすすめ
この本を読んでほしいのは、
- 自己肯定感が低い人
- 根っからストイックな人(ストイック風を気取っているのではなく)
です。
本の概要
改めて、今回ご紹介する本はこちらです。
題名 | 美容は自尊心の筋トレ(リンク先はAmazonです) |
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作者 | 長田杏奈さん(美容ライター) |
出版年 | 2019年 |
ページ数 | 144ページ |
価格 | 1480円+税 |
本書の内容を「専門的か一般的か」×「理解する目的か実践する目的か」の2軸でプロットすると図のようになりました。
理解中心の内容
タイトルの「美容」というパワーワードから、「見た目が綺麗になるための内容が書いてある」と思ったら大間違いでした。
大切なキーワードはむしろ「自尊心」。自分のことを(過剰に自信を持つ必要はないけれど)肯定しようよ、といった内容です。
読後に改めてタイトルを見返すと言い得て妙だなぁと納得がいきます。
自尊心(自己肯定感)は鍛えられること、
美容が自尊心を鍛えるための手段になり得ること、
また自尊心は一気に芽生えるのではなく、筋トレのようにコツコツ積み重ねていって育つもの。
そんなことが全部表されたのが、この『美容は自尊心の筋トレ』というタイトルだと思うのです。
この本のすごいところ
これまで読んだ本と違っていいなぁと思ったのは、
- 「絶対的な美」や「画一化した美」を追わない
- とはいえいきなり「自分大好き」は目指さない
- 「自分をちょっと大切にしよう」というスタンスである
ことです。
文体も寄り添ってくれるようで、美容は全てを変えるみたいな煽るような誇大表現は使われません。
少しずつ自分を認められればいいか、と思わせてくれるのです。
また、上述の通り自尊心を育む手段として美容を推奨していて、一部ではありますが美容のはじめ方やミニマム美容法を紹介してくれています。
そのため、気になったその日からできるハウツーを得られる、というのもおすすめする理由です。
学んだこと
ここでは、私が勉強になったことをお伝えします。
この本の良さは「今のあなたを磨いてあげようよ」というスタンスの部分にあるのですが、筆者の意図を崩して伝えてしまうのは怖いので、今回はスタンスではなくテクニックの方に焦点を当ててお伝えします。
筋トレ① ハンドプレス
著者の長田さんによると、美容は自分をやさしく扱う練習機会だそうです。
手軽に始められる方法が、ハンドプレスを取り入れることです。
ハンドプレスとは、スキンケア用品の広告で描写されることも多い、両手で顔全体を包み込むポーズのことです。
化粧品メーカーの研究によると、このポーズでクリームを塗ったときは、そうでない時に比べ快感情が高まり肌が綺麗になったそうです。
もう一歩進んだ練習を希望するなら、できるだけ自分の肌にやさしく触れるようにします。
普段から自分の肌にはやさしく触れるように意識しましょう。知らぬ間に力が入ってしまう状態を防止するには「手のひら全体で」または「中指・薬指・小指だけで」顔に触れるようにすると良いそうです。
筋トレ② 審美眼のストレッチ
続いて、自分の顔や姿を直視するのが嫌になったときに試していただきたい3つのことをご紹介します。
- 異なる美意識に触れる
いつもと違う時代/土地の映画や写真集をたくさん見ていると、美に対する見方をアップデートでき、凝り固まった価値観をほぐせる。
- 自分に似ていて自信がある人を探す
ドラマのヒロインやYouTuberなど自分に似ているのに自信満々な人を見つけて観察し、容姿に対する呪いを解くヒントをもらう。 - 美に関するボキャブラリーを増やす
美しい⇔醜いの二択で語るのではなく、自分の特徴をナチュラル・わびさび・豊満・渋みなどと言い換えて旨味を味わう。
私はテレビやYouTubeでアイドルや女優さんなど綺麗な人を見たあと、何気なく鏡を見て自分の姿が目に入ると愕然とすることがあります。
そんなときこそ、この3つのストレッチが有効そうです。
筋トレ③ 嫉妬はプロテイン*1
著者によると、嫉妬はチャンスとのこと。
思わず他人に嫉妬してしまうのは仕方がないこと。嫉妬する可能性はたくさんあります。
ただし、嫉妬をドロドロと自分の中に押し込めるのではなく、その機会を自分を磨くために使おう、と提案しています。
他人と比較して負の感情が湧き出たときは2ステップで対処しましょう。
【ステップ1. 嫉妬心を認める】
自分のダークサイドを無視しても消すことはできないので、「嫉妬しているのね(人間だもの)仕方ないわ」と認めてしまう。
【ステップ2. 分析して自分に活かす】
自分が何にモヤモヤしているのか、名探偵になったつもりで自分の心を探索する。
知人のインスタが気になるなら自分にとってはしゃげる何かをやってみる、体型が羨ましなら自分なりに努力する、アイテムが素敵なら似た物を探す、など自分の経験にしてしまう。
私も負けず嫌いで嫉妬に似た負の感情を抱くことがありますが、「嫉妬させてくれる存在がいなかったら自分は変われなかったかもしれない、変わるチャンスをくれてありがとう」くらいに思えたら素敵ですよね。
以上が、本を読んで私が勉強になったことの一部です。
本はこちらから確認できます↓
感想
これまで、
- 人の印象を左右する見た目
- キャリアアップにつながるファッション
という軸で本を選んできて、その流れで美容を学ぼうと本を手に取りました。
当初期待していた内容ではなかったものの、美的な価値観、自己肯定感、自尊心、生き方など、改めて考えさせてくれるきっかけになりました。美容の筋トレ、少しずつ取り入れていきます。
今回、素敵な本に出会えて良かったです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
自己投資残金
8月の残予算:15,302円
今回購入したもの:「美容は自尊心の筋トレ」
今回使ったお金:1,628円
残りの予算:13,674円
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筆者は毎月、テーマを決めて月収の1割を自分に投資しブログにまとめています。
8月のテーマは読書です。
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