サイト運用者おすすめ『王道SEO対策実践講座』まとめ
webマーケティング初心者である筆者がSEOについて勉強するために『成果を出し続けるための王道SEO対策実践講座』を読みました。
本記事では読んでほしい人と本の概要・筆者が得た学びをピックアップしてまとめます。
目次
こんな人におすすめ
この本を読んでほしいのは、SEOに関する知識が初〜中級レベルで
組織・個人を問わず、サイトを運用している人です。
前回のブログでご紹介した『10年つかえるSEOの基本』より実務的な内容となっています。
完全に初心者の方は『10年〜』を先に読んでいただくことをおすすめします。
『成果を出し続けるための王道SEO対策実践講座』を検討中の方は、本記事で内容の一部をご紹介するので、続きを見てご検討ください。
本の概要
改めて、今回ご紹介する本はこちらです。
題名 | 成果を出し続けるための王道SEO対策実践講座(リンク先はAmazonです) |
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作者 | 鈴木良治さん(SEOに関する本を他にも執筆していらっしゃいます) |
出版年 | 2016年 |
ページ数 | 255ページ |
価格 | 1980円+税 |
本書の内容を「対象:上級者or初心者」×「目的:理解することor実践すること」の2軸でプロットすると図のようになりました。
初心者〜中級レベル
対象者のレベルについては、本書の「はじめに」に明記されていました。
ただ、私自身は
に当てはまる人は、より初心者向きの『10年つかえるSEOの基本』をおすすめします。
内容に被りはあるのですが、『10年〜』の方が薄くて読みやすく、専門用語についても具体例を用いながら分かりやすく解説してくれるためです。
私はwebマーケティングの初心者なのですが、『王道〜』の方ではいくつか分からない言葉がありました。
SEO対策の実践が中心
ビジネス本には、理解するためのものと実践に移すためのものがあると思うのですが、本書はタイトル通り実践側を中心に書いています。
内容量は How>>Why>What の印象です。
そのため、既にサイトを運用している人が、困ったときに解決策を探る辞書・参考書的に使うのが良さそうです。
具体的には、章ごとに下記のような構成になっています。
注:本に用いられている章タイトルではなく、私が解釈を加えつつ各章の内容を要約したものです。
- 今後求められるSEO対策の説明
趣旨は「小手先のテクニックではなく良質なコンテンツを伝えよう」という、別本『10年〜』に似た内容です。 - お悩みケース別対応の紹介
サイト運用中に困ったときに参照する際に使えそうです。 - サイト作成手順の説明
webサイト作成前(作成方法、サーバ選び)からコンテンツ作成(テーマ・キーワード選び、流入稼ぎ)まで
いずれも2-3ページで簡潔にざっくりとまとめてあります。サイト作成時の全体的な流れは理解できると思いますが、実際に行動するには情報量が足りない印象です。ネットで適宜補足しながら見るのが良さそうです。 - サイトを検索エンジンに見つけてもらう方法の紹介
Google Search Consoleやドメイン・URLの設定方法など
(はてなブログではなく)wordpressなどを使ってオリジナルサイトを運用している人向けの部分が多いです。私はwebマーケティングの勉強も兼ねて「こんな手段があるんだな」と思いながら読みました。 - より細かな内部SEO対策の実践法の紹介
HTMLをベースにtitle・descriptionなどの書き方、画像の使い方など
私はHTMLに詳しくはないのですが、大まかな要素を知るにあたっては勉強になりました。
そして早速今回のブログにtitleを設定してみました。 - Serch Consoleの機能+利用方法の紹介
サイトの利用・セキュリティ状況の確認や、ネガティブSEO対策への対抗など
こちらも一読して機能を把握しておきました。実際に必要なときには本を振り返ったりネットで追加検索したりして利用する予定です。 - 検索順位が下がったときの対処法の解説
要因別のチェック方法を順に教えてくれるので、なぞって確かめれば良さそうです。どんなリスクがあるのかを知るのにも役立ちます。 - SEO対策に使える無料ツールの紹介
はてなブログで運用している分にはあまり困らないため試していないのですが、自分でサイトを持っている人には有益かもしれません。
筆者の学び
ここでは、webマーケティング担当者としてサイトを育てる観点で「特に勉強になった」と思う点3つをお伝えします。
特に3つ目の「サイトの育て方」については、初期サイト運用者にぜひ共有したいです!
私なりの言葉で表しているので、必ずしも本の著者の意図とは一致しない可能性がございます。
①SEO対策の分野
SEO対策には3つの分野があり、
- 外部対策
- 内部対策
- 環境対策
とされています。
外部対策とは、他のサイトにリンクを貼ってもらう対策のことです。
一時期、サイトが外部サイトに引用されるほど価値あるコンテンツだと見なされていたそうです。論文でも他の論文に引用されている回数が多いほど信頼性が高いとされます。
しかし、この「リンクを貼って価値をカサ増しする」行為が相次ぎ、検索エンジンは外部サイトに引用されている数ではサイトのことを評価しなくなりました。
よって、外部対策の効果は低下しています。
一方、内部対策は、重要性を増しています。
検索エンジンの評価の精度が高まり、より内容の充実性を検索結果に反映させられるようになってきたからです。
内部対策では、コンテンツの中身に手を入れ、検索エンジンに評価され、早く見つけてもらえるようにします。
最後の環境対策は、webサイトを運用するための環境に関する対策です。
この説明では分かりにくいですが、
などが環境対策にあたります。
②アクションにつながるキーワード
前回のブログでもキーワード選びについてお伝えしたのですが、ここでは「サイト運用者の目的に合ったアクションを促すキーワード」を考えます。
というのも、SEO対策はできていても検索者のアクションに繋がりにくいキーワードがあるからです。
例えば、SEO対策を行う業者が、
で検索結果の上位に表示されたとしても、SEO対策を依頼したいと思っている人は
- 「SEO対策 相場」など比較できそうなもの
で検索している可能性がありますよね。
本格的に依頼を検討している人は具体的なキーワードを使って調べるという仮説が成立するのであれば、
SEO対策を行う業者にとっては、「SEO対策 相場」でも検索結果の上位に表示される方が好ましいです。
キーワードは、検索者のニーズに合わせつつ、運用者が求めるアクションを促すものを選ぶことがポイントと言えます。
③成長段階別サイト設計
最後に「中小サイトの育て方」について内容をまとめます。
サイトを育てるにあたり重要なことは、小さく始め、大きくしていくことだと著者は言います。
一般に、企業サイトの運用やWordpressを使った個人サイトの運用にはどうしても資金が必要になります。
仕事ならサイト運用者の給料が、個人サイトならサーバーレンタルのコストが発生するわけです。
そこで、初期段階でも維持コストを相殺できる程度の利益を獲得することを目指しましょう。
そのためには、3段階でターゲットを変えるのが有用です。
webサイトを訪れてもらうべきターゲットは、初期段階から順に
- 既存顧客
- 顕在顧客
- 潜在顧客
です。
個人サイトの場合は、顧客→サイト来訪者、自社名→自分の名前、サービス名→サイト名と置き換えてください。
なお、本文中では顧客をターゲットと称していますが、個人的に馴染まなかったので「顧客」に言い換えました。
1段階目:既存顧客
この段階では、今までに一度会った人や、サービスを使った経験のある人など、既につながりのある顧客が、確実にサイトにたどり着けるようにします。
目指すべきゴールは、自社名やサービス名を検索した際に、上位表示されるようにすることです。
2段階目:顕在顧客
続いて、ニーズが明確で、かつ自社の提供サービスと合致する顧客をターゲットとします。
顧客が調べそうなキーワードでSEO対策をするようにしましょう。
3段階目:潜在顧客
顕在顧客に対するアプローチで維持コスト相殺できるようになったら、ようやく3段階目です。
すぐに成果につながらなくても、時間が経ったり誘導したりすることで自社サービスを買ってくれそうな人たちをターゲットとします。
具体例として、ここでは新宿のゴルフスクール「シンゴル」でSEO対策を考えてみます。
実際の本でも新宿のゴルフスクールだったのですが、ネーミングしたのは私です。センスのなさはご容赦ください…
1段階目→「シンゴル」
2段階目→「新宿 ゴルフスクール」「新宿 ゴルフ レッスン」「都内 ゴルフ」
3段階目→「ドライバー 選び方」「ゴルフウェア おすすめ」「都内 室内 遊び」
以上が、本の中で私が勉強になったポイント3つでした。
実際の本↓ではSEOについてもっと広く・深く扱っています。
感想
今回は実践的な内容だったので、自分でブログ用に設定したSearch ConsoleやGoogle アナリティクスを見ながら画面と照らし合わせて読み進めました。
分かりやすい部分もそうでない部分もあったため、パソコン・本とにらめっこしながら「よく分からない…」「そういうことか!」などひとり言を呟いておりました。
本業のために始めた勉強ですが、少しずつ楽しくなってきました。
ウェブ解析士の勉強も引き続き行います…!
自己投資残金
7月の残予算:25,372円
今回購入したもの:「成果を出し続けるための王道SEO対策実践講座」
今回使ったお金:2,178円
残りの予算:23,194円
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筆者は毎月、テーマを決めて月収の1割を自分に投資しブログを書いています。
7月のテーマはwebマーケティングです。
webマーケティングを扱うことにした経緯はこちら↓
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