ロジカルに「この人と結婚していい?」を確認する方法(例付き)
本記事でもマーケティングフレームワークの1つ、SWOT分析を紹介していきます。
実践編の今回は、「今の恋人と結婚していいのだろうか?」という問いへの答えを、フレームワークを使って、具体例を示しながらロジカルに考えていきます。
目次
簡単な復習
改めてSWOTは、
- Strengths(強み)
- Weaknesses(弱み)
- Opportunities(機会)
- Threats(脅威)
の頭文字をとった名称で「スウォット」と読みます。
SWOT分析の目的は、
- 現在の事業・組織の強み
- 現在の事業・組織が抱える問題点
- 将来の事業・組織に起こりうる機会
- 将来の事業・組織が直面する可能性のある脅威
- 組織や個人間の共通点・相違点
など、事業や組織の置かれる(可能性のある)「状況」を知ることでした。
理論編の詳細はこちら↓
実践編
〜今の恋人と結婚していいか迷っているケース〜
では、前回の理論編で学んだSWOT分析を実際に身近(?)なケースに当てはめて活用してみます。
ここでは、恋人がいるけれど結婚に進むべきか悩んでいるケースを想定します。
「悩むくらいならやめた方がいい」などのアドバイスは便宜上スルーします。
「今の恋人と結婚して良いか」という問いに対してSWOT分析を当てはめると、
内部環境=恋人
外部環境=結婚前後の周囲の変化
と捉えられます。
外部環境-ステップ1
普段のSWOT分析通り、外部環境→内部環境の順に分析していきます。
まずは、ネットなどで調べつつ下の質問に答えていきましょう。
気になる観点は人によって異なると思うので、こちらは参考程度に捉えてください。
自分が重視している点を追加する、気にしない点は削除する、などカスタマイズして使ってください。
回答の際の注意点は、SWOTの表は無視してとにかく質問への回答を探すことです。
企業の分析の場合は客観的な意見のみを書くことが重要なのですが、扱う事例が個人的な内容だけに、どうしても自分の主観的な想定(判断)を入れないと答えにくい質問もあります。
その場合は、いい面・悪い面両方を書くようにしてください。
再度お伝えしますが、自分が全く気にしない項目については考えたり表に入れたりする必要はありません。
〜質問リスト例〜
- 結婚前後で法律や自治体の制度にどのような違いがあるか?
- 結婚前後で互いの会社の制度にどのような違いがあるか?
- 結婚前後でお金の動きはどのように変わるか?
- 結婚前後で社会的な見方はどのように変わるか?
- 今の恋人と結婚しなかった場合に、他の恋人や結婚相手はできそうか?
- 今結婚しなかった場合に、恋人に別の結婚相手ができる可能性はどの程度あるか?
- 結婚でどのような効果が得られるか?また、結婚以外の方法で同様の効果を得ることはできそうか?
外部環境-ステップ2
続いて、回答をOpportunities(機会)とThreats(脅威)に分類していきます。
SWOTの4項目を書き出せる表を用意して、ステップ1で出した回答のうち、結婚によるメリットをOに、デメリットをTの欄に並べてみましょう。
内部環境-ステップ1
内部環境についても、外部環境と同様に質問リストに回答する→プラス/マイナス要素に分類する、の流れで分析していきます。
〜質問リスト例〜
- 人としての価値観が似ているか?違うか?
- 感情が動くポイントが似ているか?違うか?
- 普段(喧嘩していないとき)のコミュニケーションはスムーズに取れているか?
- 喧嘩したときのコミュニケーションはスムーズに取れているか?
- 恋人は怒ったときにどのような接し方をするか?
- 喧嘩してから仲直りするまでの時間は長いか?短いか?
- 生活リズムが似ているか?違うか?
- 趣味が同じか?異なるか?
- 食の好みが似ているか違うか?
- 見た目(顔や体型、ファッションなど)は自分にとって心地いいか?
- 金銭的な価値観が似ているか?違うか?
- 結婚後の仕事についてどのような考えを持っているか?賛同できるか?
- 結婚後の家事についてどのような考えを持っているか?賛同できるか?
- 子ども(欲しいか否か、育て方など)に対してどのような考えを持っているか?賛同できるか?
- 自分-恋人の両親間の関係や良好か?
- 恋人-自分の両親間の関係は良好か?
- 両親との関係(同棲や介護など)に対してどのような考えを持っているか?賛同できるか?
- (その他)自分が結婚相手に求めるものを持っているか?
内部環境-ステップ2
先ほどと同様に、ステップ1で書き出した回答をStrengths(強み)とWeaknesses(弱み)に割り振っていきます。
自分の中でプラスに感じている要素はSに、マイナスに感じている要素はWに書いていきます。
プラスともマイナスとも捉えられるものは、両方に記入しておきましょう。
例えば「趣味が同じか?異なるか?」に対する回答は、
などと記入することができます。
実例
では、実際のケースを想定してSWOT分析を行ってみましょう。
Aさん(女性)は同じ会社に勤めるBさん(男性)と3年間付き合いました。
Bさんは結婚に対してまだ本格的に考えていないようです。
Aさんは「私がアピールすればきっとBさんと結婚できる。でも、Bさんとの結婚に向けて動いていいのか不安だわ。」と思っているとします。
そこでAさんはSWOT分析を行うことにしました。
Aさんが作った表はこちらです。
ここでは項目をだいぶ割愛しました。
↑もちろん架空のケースです。
改善策検討
最後にクロスSWOT分析を使って改善策まで検討しておきましょう。
改めてこのフレームワークをご説明すると、SWOT分析を踏まえて「戦略を策定する」ためのものです。
図のように強み/弱み、機会/脅威のパターンを掛け合わせて4種類の戦略を立てます。
ビジネスにおける具体的な検討する項目についてはこちらの記事をご覧ください。
AさんがクロスSWOT分析を行うと、
となりました。
この結果から、AさんはBさんと結婚に向けて動き出すことにしました。
無事に結婚した後は、Bさんが趣味に熱中している間にキャリアアップのための勉強をし、月に一度はお互い好きなものを思いっきり食べることでストレスをためずに済んでいるそうです。
めでたしめでたし。パチパチパチ
以上が、実践編の恋愛×SWOT分析でした!
結婚に迷ったとき以外にも、就活中に自分と志望企業の相性が良いかどうかを確かめるなど使えるので、ご自身のお悩みを解決できそうならぜひ試してくださいね。
コメント
今回は、SWOT分析に焦点を当てて日常生活への適用を考えてみました。
普段のブログとはだいぶ違う印象のタイトルとなりましたが、楽しんでいただけたら幸いです。
マーケティングを突然恋愛と組み合わせたのは、Instagramを始めた影響で女性目線をより強めようと思ったからかもしれません。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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