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ブレインオクタン/MCT/ココナッツオイルの違い・効果・商品まとめ

前回の記事はこちら

rikeiol.hatenablog.jp

 

この記事では「食事改善による仕事の生産性向上」を目標に自己投資する中で興味を持ったケトン代謝を促すオイル類の違いと効果、お薦め商品についてまとめてみます。

 

本記事の目次

 

3種類のオイルの違い

簡単に3つのオイルの違いを説明すると、図のように表されます。

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ざっくり把握するならば、意味の広い順に↓の関係式で認識してもらうと良いと思います。
ココナッツオイル>MCTオイル>ブレインオクタンオイル
(ただし、ココナッツオイルではないMCTオイルもある)

 

(表)オイルの分類一覧 
分類1 分類2 素数 代表的な脂肪酸 代表的なオイル 備考
飽和脂肪酸 短鎖 2 酢酸 - 腸内環境を整える役割がある
4 酪酸 バター
中鎖 6 カプロン酸 胃への刺激が強い
8 カプリル酸 ヤシ油、パーム核油 MCTオイルはこの2つを中心に構成
10 カプリン酸
長鎖 12 ラウリン酸 一般的なココナッツオイルには含有される
14 ミリスチン酸 化粧品として使われている
16 パルミチン酸
18 ステアリン酸
一価不飽和 オレイン酸 オリーブオイル、菜種油 体内でも合成される
多価不飽和 リノール酸 グレープシードオイル 細胞の健康維持に使われ、子どもの発育に不可欠
α-リノレン酸 アマニ油、えごま油 血流促進が期待される

ココナッツはヤシの実のことなので、ココナッツオイルは広義で見るとヤシ油と同義です。
ここでは一般的に食用に売られているものを「ココナッツオイル」と称しています。

 

一般に「ココナッツオイル」として売られているものは、C6〜C12で構成されています。

それに対し、MCTオイルはココナッツやパーム由来のオイルの中鎖脂肪酸のみを取り出しており、
C8とC10を中心としています(商品によってはC12が含まれるものもあります)。

 

素数の観点から見ると、ココナッツオイル>MCTオイル、と言えるのです。

定義としては、ココナッツ由来ではないMCTオイルもあります。

 

ちなみにブレインオクタンオイルは、MCTオイルの一種で、Bulletproof社の商品です。

こちらはC8のカプリル酸のみで構成されています。
またココナッツを精製して作られているため、ココナッツオイルの枠にも所属します。

MCTオイル(一般名称)>ブレインオクタンオイル(固有名詞)であり、かつ
一般的なMCTオイル(C8とC10)>ブレインオクタンオイル(C8のみ)となっています。

 

各オイルの効果

「オイルの違い」でざっくりと下表の

ココナッツオイル 中鎖脂肪酸(C6、C8、C10)+長鎖脂肪酸(C12)
MCTオイル 中鎖脂肪酸(C8、C10)
ブレインオクタンオイル 中鎖脂肪酸(C8)

ご説明したところで、それぞれの効果がどう異なるかをご説明します。

  

中鎖脂肪酸の効果

中鎖脂肪酸はC6〜C10のことを指し、長鎖脂肪酸(菜種油など)に比べて体内での消化・吸収・分解が早いことが特徴です。

 

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出典:MCTオイルってどんなオイル?(仙台勝山館ココイル)


中鎖脂肪酸が肝臓で分解されたときに作られるのがケトン体です *1

ケトン体はブドウ糖に代わるエネルギー源として利用することができ *2
脳に素早くエネルギー供給ができるとされています。

 

また、運動する人にとっても脂質を継続的に摂ることで運動時の遅筋(有酸素運動で持久力を発揮する筋肉)使用率を高められると期待されています。

さらに、素早くエネルギーになるため脂肪になりにくいと言われています。

 

C6、C8、C10(中鎖脂肪酸)の効果の違い

様々な点で高い効果が期待される中鎖脂肪酸ですが、3つに分類できます *3

 

体内での分解の速さは高い順にC6>C8>C10です。

C6が最も効果的に思えますが、臭いや味が悪く、また胃や喉が炎症してしまうこともあるようです *4

 

そのため、MCTオイルはC8とC10を使うものが一般的となっています。

C8とC10の性質の違いは残念ながら分からなかったのですが、複数のサイトを見る限りC8はC10の上位版だと認識して良さそうです。

炭素10個(C10)…カプリン酸:MCTの中で2番目に短く、C8よりはゆっくりですが、エネルギーへの代謝が比較的早いMCTです

出典:ココナッツオイルを越えると話題のMCTオイルの5つの効能とは?

 

効果一覧

それぞれどのような人に向いているかをまとめてみます *5

 

ココナッツオイル

  • (C12には美容効果が期待されるため)美容を目的とする人
  • 緩やかなケトン体生成を目指す人

 

MCTオイル

 

ブレインオクタンオイル

  • 上記MCTオイルの効果を高い精度で狙っている人
  • (C10を含むMCTオイルよりは高いため)お金に余裕がある人

 

お薦めオイル

以下は、いずれも実際に試したわけではなく、サイト上の情報から良いと思われる商品をピックアップしています。
あらかじめご承知ください。

 

ブレインオクタンオイル

「ブレインオクタンオイル」は上述の通りBulletproof社のMCTオイルのことです。

Bulletproof社は、日本でも話題になった本

の著者デイヴ・アスプリー氏が創業した会社です。

 

オイルの他にもコーヒー、プロテインサプリメントプロテインバーなどを扱っていて、一部商品はAmazonから購入することができます。

 

ブレインオクタンオイルは中鎖脂肪酸の中でもC8カプリル酸のみで構成されており、100%ココナッツから精製して作っています。

質の高いMCTオイルの条件を満たしていますが、3179円(100mlあたり672円)と少々お高めなのも特徴です。

 

MCTオイル

ここでは、日本国内で買える

  • MCTオイル2種類(C8とC10で構成されたもの):商品番号①、②
  • C8のみのMCTオイル4種類:商品番号③〜⑤

をご紹介します。

 

①勝山ネクステージ MCTオイル

C8:C10=6:4、パーム核由来

250g 1080円(100gあたり432円)

最も安価にC8が多いMCTオイルを試すならこちら。

送料を除くと1080円で挑戦できます。
以前見たときは送料無料だった気がするのですが、タイミングによるのかもしれません。

 

他のMCTオイルは「C8とC10のみ」と宣伝していますが、割合の内訳は分かりませんでした。

こちらはC8が60%と公言しています。

 

この商品が安価な理由として、パーム核油を原料としていることが挙げられます。

パーム核由来はココナッツ由来のものに比べて安価ですが、ココナッツ由来の方が酸化しにくく、熱に強いのが特徴です。

あまり気にしないのでとにかく安く試してみたい、という方にはお薦めです。

 

②仙台勝山館 MCTオイル

C8:C10=6:4、ココナッツ由来

360g 2223円(100gあたり618円) 

こちらは、先ほどのメーカーと同じ勝山ネクステージの商品ですが、100%ココナッツ由来です。

そのため、ちょっと高くても高品質なMCTオイルをお求めの方にはこちらがいいと思います。

 

続いて、iHerbの全MCTオイルの中から100% C8かつココナッツ由来となっていたオイル3つをご紹介します。(2020年5月25日時点の情報です。)

 

RSP Nutrition, C8カプリル酸MCTオイル、エネルギー&代謝、無風味、945ml

 

100% C8、100%ココナッツ由来

945ml 通常2612円(100mlあたり276円) 

 

私が見たときは在庫切れでしたが、mlあたりの金額で最も安かったのはこちらの商品です。

iHerbのレビューでは44人(45人中)が★5と評価していました。

 

④Sports Research, ケトC8、カプリル酸、無香料、473ml(16 fl oz)

100% C8、100%ココナッツ由来

473ml 2297円(100mlあたり486円) 

 

③の商品と比べると価格面では劣りますが、ブレインオクタンオイルの7割ほどのお値段で購入できます。

 

⑤Dr. Mercola, ミトミックスケトンエナジー、473ml(16 fl oz)

100% C8、100%ココナッツ由来

473ml 3053円(100mlあたり645円) 

iHerbでご紹介した中では最も価格が高く、ブレインオクタンオイルの価格帯に近かったのがこちら。

販売しているDr. MercolaのHPは他商品のHPに比べて最も“医学的”な感じを醸していたのですが、抽出の技術などに何か違いがあるのでしょうか…。

 

ココナッツオイル

食用のココナッツオイルについては、こちらに詳しくまとまっているのでご覧戴くのが良いと思います。

 

 

ちなみに私はココナッツオイルブームのときにNo.7
「ブラウンシュガーファースト オーガニック エキストラバージン ココナッツオイル」
をパンなどにかけて食べていました。

 

まとめ

脂肪酸の種類別に大まかに括り、今回ご紹介した商品①〜⑤を含めるとこのように図式化できます。

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これからオイルを選ぶときにぜひお役立てください!

 

今回の自己投資 

ケトン体を生成するためのオイルとして色々な商品を調べた結果、今回はコスパの観点からこのブログでもご紹介した④Sports ResearchのMCTオイルを購入することにしました。

 

5月の自己投資残金

補足:私は毎月、2.1万年(20代女性平均月収の1割)を自己投資に費やしています。
ちなみに今月のテーマは「食事改善による仕事の生産性向上」です。

5月の残予算:3,849円
今回注文したもの:MCTオイル 
今回使ったお金:2,297円(5/25購入時点
残りの予算:1,552円

 

また次回もご覧ください!

 

参考

*1:他の油からもケトン体は作られますが、中鎖脂肪酸が効率が良いとされています

*2:反対する説もありますが、今のところ「ケトン体はブドウ糖に代替できる」が有力なようです

*3:C12を含めて4つに分類する記事もあります

*4:通常のココナッツオイルでこの症状が出ないのは、C6が含まれていない、もしくは入っていても微量だからです

*5:いずれも適量摂取した場合(効果は保証しかねます)